不要品を売り払う

先々週受けたNEC本体の1次面接の結果がやっと来て、案の定NGでしたが、逆に落ちて良かったと思いました。なぜか?
①内定受諾した後に結果が来たこと
②年中難しい特許ライセンス契約書案を作る必要がある
③ライセンス料の交渉をする必要がある(僕1人ではライセンス料の算定は不可能)、特許技術に相当する部分の原価を算出する必要がある
④もし契約相手に特許権侵害警告状を出す場合、または特許権侵害警告状もらう場合、そもそも特許権侵害かどうかの判定をする必要がある
⑤役員や技術部署にライセンス料のからくりや特許権侵害判定結果を詳しく説明して、契約相手にライセンスして良いかどうか承認を得る必要がある(契約相手が競合他社にあたる場合、競合他社にライセンスしたくないって意向を技術部署が示す可能性があるため慎重になるし、神経を使う仕事です)
⑥水と油のごとく混じり合えるはずがなく、存在意義が違う企業と大学/公的研究機関と共同出願特許の取り扱いに関して折り合いがつかない(大学側はメーカー企業と違って特許技術を使って製品を製造・販売できないから、特許を持ち続けることで毎年特許庁特許権維持年金を支払う必要があり、宝の持ち腐れのごとく毎年コストがかかることになるので、企業側に特許権維持年金を負担させたがる。また、特許技術を使って製品を製造・販売できないことの不公平さを穴埋めする意味の「特許権不実施補償」の支払いを企業側に求めてくる。特許権維持年金と不実施補償を大学側に支払う根拠が特許法に書いてないので、企業側としては払いたくないから、大学側と長期間交渉になり、共同研究契約が結べなくて、技術部署から早く契約を結んでくれと怒られる。上司からは「絶対払うな!」と言われ、大学側からは「絶対払え!」と言われ、事情をわかってくれない技術部署からは「早く契約を結んでくれ」と言われるから板挟みになる。)

面接を通じて非常にstressfulな仕事を毎日させられることがわかり、メンタルが壊れるおそれがあります。大学発のベンチャー企業に特許を譲って、うまく特許を活用してもらう方法があると思うんだけど、なかなか簡単にベンチャー企業を作れないし、基礎研究段階で生まれることが多い大学との共同出願発明が必ずしも実用化に至るとは限らないから、大学側は企業側に色々費用負担を求めてくるってわけです。なかなか解決できない問題ですよ。

今日は家の不要品を少し整理してBOOK OFFで売っ払って、ゆっくり散歩することにしました。