企業選考の一環としての契約書レビューテスト

今日は、エンターテインメント業界の日系企業の選考過程で、秘密保持契約書案と業務委託契約書案を制限時間2時間以内で審査/レビューするというテストがありました。
◆部下を育成する観点から契約条項ごとにコメント記入
◆相手方へ契約条項修正提案をする感覚で、必要に応じて直して修正理由を付ける
民法第562条の契約不適合責任(旧・瑕疵(かし)担保責任)条項をどこへ追加するのが適切かを考えて追加する
◆納入物検収条項をどこへ追加するのが適切かを考えて追加する
◆なぜ「通常生ずべき損害」だけに損害賠償責任条項を限定してるかって社内stakeholderからの質問に回答し、民法第416条の「通常生ずべき損害」の具体例を挙げる
というかなりハイレベルなテストでした。契約審査の世界で16年以上メシを食ってきた身としてはよく見かけるし、聞かれることだから答えられないといけないね。

Legal/法務の世界は複雑で難しく、奥深いですよ。切った張ったの契約条件交渉(契約条項修正を含む)、コンプライアンス体制を整備する(内部通報制度、独禁法監査、セクハラ/パワハラ防止など)、株主総会対応をする、M&A対応をする、が主な法務部業務です。

通常、2時間以内で契約書レビューを終わらせることはありませんが、2時間以内にどこまでレビューできたか、力量を試されるテストでしたね。

再び転職活動の合間をぬって現実逃避!